【会計情報トピックス】JICPA、会長通牒「公認会計士監査の信頼回復に向けた監査業務への取組」を公表

公認会計士協会（JICPA）は、2016年1月27日、会長通牒「公認会計士監査の信頼回復に向けた監査業務への取組」を公表しました。

昨今の度重なる会計不祥事を踏まえ、今回の会長通牒では、公認会計士監査の信頼回復を図るため、監査を実施する上で特に留意すべき項目を明示するとともに、真摯に監査業務に取り組むことを強く要請しています。また、これに併せて「監査提言集（特別版）「財務諸表監査における不正への対応」」も公表されています。

【コメント】
留意事項として列挙されている内容は、いずれも特段目新しいものではありません。今後は、「不正会計問題と監査制度」（2015年8月24日）でも論じたように、現行制度をいかに実効性あるものとして運用していくかがあらためて問われているだけでなく、監査制度そのもののあり方についても、真剣に検討すべき段階にあるように考えます。

外部リンク：
・会長通牒「公認会計士監査の信頼回復に向けた監査業務への取組」
・「監査提言集（特別版）「財務諸表監査における不正への対応」」の公表について