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年頭のご挨拶

プライムジャパン・コンサルティング
代表取締役社長 菊川 真

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新年明けましておめでとうございます。

 

昨年は格別の御厚情を賜り、厚く御礼申し上げます。

 

2023年は、コロナ禍後の社会・経済が正常化へ向かうなか、世界の秩序が揺らぎ始めた1年でもありました。一昨年2月に勃発したロシアのウクライナ侵略戦争は長期化し、今なお収束が見えません。イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘は、予断を許さない状況が続いており、中東情勢を取り巻く地政学リスクの高まりが意識されています。また、台湾を巡る情勢は、米中関係に緊張をもたらし、両国の政治・経済・軍事にわたる競争は一層顕在化しています。

 

そして迎えた2024年は世界的な選挙イヤーとなります。1月の台湾総統選をはじめ、インドネシア、ロシア、インドなどで選挙が相次ぎ、11月には米大統領選が行われます。選挙結果次第では、ウクライナや中東情勢、米中関係など世界の枠組みに大きな影響を及ぼす可能性があります。また日本でも、自民党総裁選が9月に予定されており、今後の政局によっては先行きが見通しにくい情勢です。

 

グローバル市場では、足元のインフレ指標が鈍化傾向に転じるなか、世界の成長ドライバーである米国経済がソフトランディング(軟着陸)することへの期待感が高まっています。FRB(連邦準備制度理事会)による大幅な金融引き締め局面は終わり、市場の関心は利下げがいつどの水準まで行われるのかに関心が移っていますが、インフレ鎮静化は「最後の1マイルを進むのが難しい」(BIS(国際決済銀行)2023年経済年次報告書)とも指摘され、FRBのかじ取り如何によっては、インフレ再燃、リセッション(景気後退)に陥るリスクも拭えません。国内経済は、政府・日銀の2%のインフレ目標達成に向けて、過去10年にわたって続いた大規模金融緩和政策からの転換点に差し掛かっています。今後は、「物価上昇と賃金上昇の好循環」の実現、デフレからの完全脱却を目指し、日本経済が自律的ダイナミズムを取り戻すことへの期待感が高まっています。

 

このように国際情勢は混迷を深める一方で、経済活動は次のフェースに向けて、経済社会構造の変化への取り組みを一層活発化しており、グリーントランスフォーメーション(GX)、デジタルトランスフォーメーション(DX)、カーボン・ニュートラルの実現に向けた変革が一層強まっています。これらは気候変動問題やIT(情報技術)の活用を通じた生産性の向上などの社会課題の解決および持続可能な社会の実現に資するものです。また生成AI(人工知能)の台頭は、経済社会構造を一変させるパワーを秘めており、これまでにないビジネスモデルやサービスの誕生を予感させます。

 

我が国においては、昨年11月に「金融商品取引法等の一部を改正する法律」が成立し、本年4月から四半期開示制度の見直しが実施され、今後もサステナビリティ情報開示の充実などが期待されています。経済社会全体では、新しいビジネスモデルの創出に挑戦するスタートアップ支援や生成AI(人工知能)、量子コンピューター、核融合を含む新エネルギー等、従来の経済社会の枠組みを大きく転換し得る技術開発への投資も欠かせません。IT(情報技術)時代の進展とともに、デジタル化の波に乗り遅れ、世界的な存在感を失いつつある我が国企業にとって、2024年は今後の針路を決める正念場の年になると思われます。

 

このような世界的な潮流のなかで、私たちコンサルティング業界も、求められるサービスの質やスキルも変化してきていますが、クライアントのみなさまの課題解決とビジネスの持続的な成長に貢献するという使命に変わりはありません。常に変化に適応しながら、時代に即応したスキルとノウハウを磨くことが、サービスの品質向上につながるものと考えています。

 

プライムジャパン・コンサルティングは、2024年という大きな変革の時代にあって、私たちのビジョンである「Beyond Service.」の精神に基づき、引き続き以下の3点を経営目標として掲げて、切磋琢磨して参ります。

 

  1. 質の高いサービスと誠実な対応で、プロフェッショナルとして最適なサービスを提供することにより、クライアントの課題解決と企業価値向上をサポートすること。
  2. その持てる「知識・情報・経験」をデザインすることにより、クライアントのみなさまと共に、サステナブル(持続可能)な経営モデルの構築に挑戦すること。
  3. プロフェッショナルとしての在り方を追求していくことを通じて、スキルとノウハウの共有と新しい時代における多様な働き方の促進に貢献すること。

 

本年も「Beyond Service.」の原点を忘れることなく、みなさまのビジョンの実現と企業価値向上を第一に、今後とも、最適なサービス、ソリューションを提供できるよう一同力を合わせて精進して参ります。何卒変わらぬご愛顧を賜わりますようお願い申し上げます。

 

末筆ではございますが、2024年がみなさまにとって素晴らしい一年となりますことを心よりお祈り申し上げます。

 

株式会社プライムジャパン・コンサルティング

 

代表取締役社長 菊川 真

 

ビジネス経済専門誌 週刊エコノミストが運営するWeb企画「ビジネス・クロニクル」に弊社代表取締役 菊川真のインタビュー記事が掲載されました。創業に至るまでの道のり、日々大切にしている想い、そして将来の可能性について熱く語っています。

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