Knowledge/解説コラム

【決算早期化のポイント】 第3回 決算作業のボトルネック抽出

決算早期化対応チーム

2011/04/05

5回シリーズで、決算の正確性を確保しつつ、決算早期化の実現へ向けた具体的アプローチ方法を提言していきます。前回までは、決算作業工程表の作成方法についてご紹介しましたが、第3回目の今回は、決算作業工程表作成後の改善に向けての具体的アプローチとして、ボトルネックの抽出について述べたいと思います。


<決算作業工程の改善に向けて>

■ ボトルネックの抽出

決算作業工程表作成後は、いよいよ早期化に向けた工程の改善に取り組みますが、まず早期化の観点からボトルネックの抽出をしていきます。

ボトルネックの抽出は、決算作業工程表(第2回参照)に基づいて実施しますが、そこでは、現状かかっている日数と将来的に達成しなければならない目標日数とを決算作業工程表上の大分類あるいは作業工程(大)の区分に当てはめ、どの区分で時間のロスが生じているかを確認し、目標日数よりも遅れている区分については、さらに作業工程(中)あるいは作業工程(詳細)レベルで分析し、ボトルネックとなっている工程を洗い出し、その改善を進めていきます(下図)。

早期化3a


このボトルネック抽出の際には、決算作業工程表に記載された工程のうち何が早期化阻害要因となっているかを分析しなければなりませんが、ここではクリティカルパスの考え方に基づいて分析をしていくのが有効です。すなわち一連の連続した作業工程のうち最も時間を要する工程のつながりをクリティカルパスとして洗出し、クリティカルパス上にある個々の作業工程がボトルネックとなります。したがって、このボトルネックとなっている工程を改善することで、決算作業全体を早期化することが可能となります。