Knowledge/解説コラム

【代表者コラム】2015年IPO市場の動向
~件数は増加、資金調達規模は縮小~

菊川 真  プライムジャパン代表 公認会計士

2016/02/29

【サマリー】

サマリー


図表1 新規上場件数の推移

図表1 新規上場件数の推移



1. はじめに


IFRS
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2015年の株式市場全体を俯瞰すると、上半期はアベノミクスによる政策効果や円安に伴う企業業績向上への期待などから、4月には日経平均株価が2万円台に達するなど順調に推移した。しかし下半期には流れが一転し、ギリシャの債務問題の再燃やチャイナショックなどを契機とした世界同時株安の影響を受けるなど、日本の株式市場においても波乱の展開となった(図表2)。
こうした中、2015年の新規上場件数は98社(プロ向け市場6社含む)、前年比18社の増加となった。2010年以降におけるIPO市場の回復基調は、新規公開企業への期待のみならず、株式市場全体の動向および2011年から取り組まれている制度改正が主たる要因となっていると言えよう(図表3・4)。
本レポートでは、2015年のIPO市場を振返りながら、その動向を整理してみたい。なお文中の意見にわたる部分は筆者の私見である。


図表2 日経平均株価の推移

図表2 日経平均株価の推移


図表3 IPOを巡る制度改正の流れ

図表3 IPOを巡る制度改正の流れ


図表4 新規上場件数と日経平均株価の推移

図表4  新規上場件数と日経平均株価の推移


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