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企業会計基準委員会(ASBJ)は、2016年7月25日、改正「修正国際基準(国際会計基準と企業会計基準委員会による修正会計基準によって構成される会計基準)」(以下、「本改正」という)を公表しました。2015年6月30日に公表されていた修正国際基準は、2012年12月31日までに国際会計基準審議会(IASB)により公表された会計基準および解釈指針(以下、「会計基準等」という。)を対象としてエンドースメント手続を行ったものでした。本改正は、その後、2013 年中にIASB により公表された会計基準等をエンドースメント手続の対象としたものです。
① IFRS第9号「金融商品」(ヘッジ会計並びにIFRS第9号、IFRS第7号及びIAS第39号の修正)(2013年11月公表)(以下、「IFRS第9号(2013年)」という)② IFRIC解釈指針第21号「賦課金」(2013年5月公表)③ 「非金融資産に係る回収可能価額の開示」(IAS第36号の修正)(2013年5月公表)④ 「デリバティブの契約更改とヘッジ会計の継続」(IAS第39号の修正)(2013年6月公表)⑤ 「確定給付制度:従業員拠出」(IAS第19号の修正)(2013年11月公表)⑥ 「IFRSの年次改善 2010-2012 年サイクル」(2013年12月公表)⑦ 「IFRSの年次改善 2011-2013 年サイクル」(2013年12月公表) |
IFRS第9号(2013年)に関して、以下の2 項目について「削除又は修正」が行われています。
① その他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融商品への投資をヘッジ対象とした公正価値ヘッジのノンリサイクリング処理② キャッシュフロー・ヘッジにおけるベーシス・アジャストメント(ヘッジ会計におけるオプションの時間的価値の会計処理を含む)
本改正は、公表日以後開始する連結会計年度から適用されます。
以上
関連リンク:
IFRSを巡る国内動向と展望 No.2 ~GAAP差異と修正国際基準の意義(1)~
IFRSを巡る国内動向と展望 No.3~ GAAP差異と修正国際基準の意義(2)~
外部リンク:
ASBJ 改正「修正国際基準(国際会計基準と企業会計基準委員会による修正会計基準によって構成される会計基準)」の公表